こんにちは。本日は、どうして完成までに8年もかかったのかということについて、お話をしたいと思います。Apopia を始めたあの日、我々はしっかりと計画がありました。世界を作り、物語を書き、ゲームとして遊べる形にするまでにどれくらいかかるのか、我々は理解しているつもりだったんです。でも実際には、そのすべてを甘く見ていました。我々が失敗したからではありません。どうすればもっと良くなるか、その答えを、見つけ続けてしまったからです。正直に言います。我々は、皆様と同じゲーマーです。心が震えるようなゲームに出会った時の感動も、期待した作品に裏切られた時のあのがっかり感も、よく知っています。だれもが経験していると思います。トレーラーでは素晴らしく見えたのに、実際にプレイしてみたら、未完成で、どこか物足りない、そんなゲームを買ってしまったことがあるのではないでしょうか。
2024年の中頃、一旦は、最後まで遊べる内容のゲームを完成させていました。
プレイ時間は4〜5時間ほどです。それは、粗くて、磨ききれていない、いわゆる急いで作ったゲームにありがちな欠点を、全部抱えた状態のものでした。ですが、Apopiaをそのような形で世に出したくはありませんでした。完璧を目指したわけではありません。
ただ、皆様に対して、物語に対して、そして、このゲームの為に遊んでくれるユーザーの皆様が費やす時間に対して、失礼のない作品にしたかったんです。ゲーム開発は一直線には進みません。時には、最高のアイデアが最後の最後で降ってくることもある。
自分たちで自分のゲームを遊んで、もっと良くできると、痛感することだってあります。このような瞬間が訪れたとき、我々には2つの選択肢がありました。
選んだのは、もちろん後者でした。だから、あの“追加の時間”が必要だったんです。
迷っていたからではなく、自分たちに、そして遊んでくれる方々に対して、そして物語そのものに対して、正直でありたかったんです。最終的に、我々は製品を作っていたわけではありません。“体験”を作っていたのです。僕たち自身が心から遊びたいと思えるような、そして最初に掲げた、世界をほんの少しでも優しく、思いやりのある場所にしたいという想いを届けられるような体験を。
次の手紙では、Apopia の世界がどうしてあんなに温かく、魅力的になったのか。
物語がときに深く、感情的な場所へ向かうにもかかわらず、それでも優しさが漂う理由についてお話しします。お待ちいただき、ありがとうございます。
あなたにプレイしていただける日を、我々も待ちきれません。
Onon
ディレクターApopia