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ディベロッパーダイアリー その6: Apopiaをあなたの心の中にお届けする前に伝えておきたいこと

ディベロッパーダイアリーその6: Apopiaをあなたの心の中にお届けする前に伝えておきたいこと

こんにちは。今回が、発売前にお届けする最後の開発日記になります。次にあなたと話すときは、マイやモリー、ニコ、そしてApopiaの仲間たちを通して、ゲームの中で出会えていたらいいなと思います。なぜなら、キャラクターたちのすべての言葉は、私の心の中から生まれたもので、伝えたい物語は彼らの口を借りて語られるからです。

現実の私は、とても内向的な人間です。必要以上に話してしまうのが怖かったり、適切なタイミングで反応できなくて落ち込んでしまったり。あるいは、表面では穏やかな言葉をかけているように見えても、その裏に別の意図があるんじゃないか、と不安になってしまうこともあります。

それでも、心の奥ではこう信じています。誰もひとりでは生きられないと。誰かとつながることで、問題よりも答えが多く見つかると。どんな障害も、手を取り合えば越えられる” と。だからこそ、このゲームを作ろうと思ったのです。

この機会に、心から感謝を伝えたいと思います。ここまで一緒に歩んでくれて、本当にありがとう。この文章を読んでくれたこと。スクリーンショットを眺めてくれたこと。トレーラーを見てくれたこと。ウィッシュリストに入れてくれたり、名前を覚えていてくれたりしたこと。そのすべてが、私の支えでした。

Apopiaは、もともとはとても小さく、個人的なものでした。声にできない気持ちと向き合うための、ひとりの作業でした。でも、気づけばひとつの世界が生まれ、奇妙だけれど愛おしいキャラクターたちが集まり、そして今、ようやく“ゲーム”として皆さんに届けられるところまで来ることができました。

世の中には本当にたくさんのゲームがあります。大規模で、派手で、大きな声を持つ作品もたくさんあります。Apopiaは、その中でいちばん大きなゲームではありません。でも、嘘のないゲームです。

私たちは、心からの想いと情熱をそのまま込めて、この世界を“生きている場所”として築きました。甘くかわいらしい入り口から始まり、その奥に静かで深い物語が流れています。

もしあなたがプレイしてくれるなら、ひとつだけお願いがあります。
どうか、急がず、じっくりと掘り下げてください。部屋の隅を見てみてください。おもしろい場面では、素直に笑ってほしい。静かな場面では、その静けさをそのまま感じてほしい。

そのどこかで、あなた自身のかけらを見つけてもらえたら嬉しい。
マイの中に。モリーの中に。あるいは、他の誰かの中に。

そしてもし、この“甘い衣に包まれた物語”がたった一瞬でも、あなたの心を揺らすことができたなら──
この8年間は全部、報われます。

最後にもう一度、心からありがとう。もしまだであれば、Steamの「Apopia: スイート・ナイトメア」をウィッシュリストに入れていただけたら、私たちのような小さなチームには本当に大きな力になります。

それでは、またお会いしましょう。
ヨーグルトの国で。ダークワールドの奥で。そして、そのどこか“間”の場所で。

Onon

Apopia: スイート・ナイトメア ディレクター